■朝日新聞が死にかけている。先月の慰安婦報道訂正と昨日の福島原発吉田調書誤報謝罪で。まあそれはいいとして(よくない?)、朝日新聞で‘100年ぶりに’再連載されている新聞小説・夏目漱石『こころ』は、今日9/12の朝刊に掲載された、初出大正三年八月三日の「百二回」でとうとう、「K」が自殺しました。ここのところ、デジタル版(紙面スタイル)を時折チェックしながらずーーっと、いつ自殺の回になるのだろうか、と気にしていたもので。100年前かー。重い。
■ユーロスペースのパラジャーノフ特集を観に行かねば、と急に切羽詰まった気分になり、ばたばたと用意をして11時からの『ざくろの色』(1971)にどうにか間に合う。タイミングが合ったので続いてアップリンクでホドロフスキー『リアリティのダンス』(2013)、隙間の時間にはアップリンクから程近いSPBSに行って1冊文庫本を買う(金井美恵子『愛の生活』)。リアリティのダンス劇場鑑賞後、迷ったがやっぱり渋谷TSUTAYAにも立ち寄って稀少ものVHSを3本借り(D・シュミット、パラジャーノフ、アンジェイ・ワイダ各1本)、その後、渋谷から地元・吉祥寺に戻って他にもこまごました用事や買い物をいくつか済ませた。気分的に慌ただしかった一日。
■初パラジャーノフとリアリティのダンスについてのレポートは、明日以降。
■7/4といえばアメリカの独立記念日。1990年代初めに1ヶ月間ニューヨークに滞在した時、現地在住の友人に紹介されたNY育ちのバイリンガル在米日本人姉弟と一緒に(…じゃなかったかもしれない…)ハドソン川の方へ花火観に行ったことをふと思い出す。ものすごい人出だった。あれから20数年。
■TSUTAYA DISCASで届いたDVDにて、石井裕也『舟を編む』(2013)を観ている。松田龍平、宮崎あおい。評判に違わず、いいです。
■舟を編むを観て感動していたら、大学4年生の娘からメールが届いて内定が出たことを知る。めでたい!めでたい!よかった。(『舟を編む』の松田龍平に自分の娘をどこか投影して見てしまっていたので、よけい嬉しかった、というか‘シンクロニシティ’めいたものも感じた)
■で、その後、ユーロスペースに小川プロ特集『パルチザン前史』を観に行って、家族3人(京都在住の大4娘は当然除く)で西荻駅改札で待ち合わせて大4娘の内定祝いにお寿司食べて、ビールのおかげで眠くなって、でも9時からテレビで放映された夏休み前・金曜ジブリ枠の『もののけ姫』を高2息子につられて観て、でも眠すぎで行き倒れ状に寝て1日おしまい。
■今日は偶然、午前中にひとつ、午後にひとつ、テレビドラマを注視する状況に陥った。昨日のゲリラ豪雨と落雷の影響か、CATV経由のBS放送が受信できなくなり、その対策のためにサービス元に問い合わせたりそれに伴って主にBSのチャンネルを闇雲に切り替えて録画できるかどうか試したりしていたことが引き金に。
■その1)午前中のBS−TBS:初めて目にしたドラマ(2時間ドラマ!)、渡瀬恒彦主演の『世直し公務員ザ・公証人』。いきなり蟹江敬三が前面にどーんと出てきたので目が離せなくなった。今日放映されていたのは10年以上前のシリーズ2作目。蟹江敬三の存在感と奥行きは、どこから出てきているんだろう。
■その2)午後のNHK-BSプレミアム:試し録画にと思って偶然そのタイミングで始まろうとしていた『刑事コロンボ』(!!)にチャンネルを合わせたら、どーん!!!とジョン・カサヴェテスの顔がアップに。著名指揮者役(つまり犯人役)でカサヴェテスがゲスト出演している回だった。カサヴェテス×ピーター・フォークの刑事コロンボといったら(そんなものがあることを今日初めて知ったのですが)、もう観るしかないでしょう。文句なしに面白かった。カサヴェテスが『こわれゆく女』でジーナ・ローランズの夫役にピーター・フォークを起用したきっかけは、このコロンボでの共演だったりするのだろうか(制作年の前後関係調べてみよう)。
昨日、このブログに、ブログパーツとやらを3つくっつけました。
ぐぐっと下にスクロールして、左サイドバーの上から:
今宵の月の形がわかるロマン溢れるなんとかかんとか、という説明文に惹かれて、即断で取ってきました。私、月の満ち欠けカレンダーの類にはめっぽう弱いんです。
紙バージョンのタイプも3年に一度は購入してます。で、その都度、1年の終わり頃になると、ほとんど1年間一度も見なかったことに気がついて、少し呆然とする。。
ところでくだんのブログパーツ版■MOON CLOCK■、実はどこで今宵の月の形がわかるのか、今のところ私にはぜんぜんわかっていません。昨日も今日も満月なんだろうか・・・
だいたいなぜなんだか、赤いし・・・・・
昨日くっつけた時点では、ちっこいし、いまひとつ冴えないな、、と思っていたのですが、ところがどうして、今日になって写真をクリックしてみて、感激。
さすがナショナルジオグラフィック。
今日(2010年5月14日)のフォトギャラリーは<火星>です。クリックした先のサイトに掲載されていた火星の写真より、私が感激(…!)した2点を、ご紹介しますね。
その1)
![]()
<探査車オポチュニティが、意図せず撮影したセルフポートレート。オポチュニティは、センサーやカメラを満載したロボット地質学者である>
…火星の地表に映る、ロボット地質学者の孤独な影。泣けてきませんか???(笑)その2)
火星の地表に張りついたこの無数のキノコのように見える物体は、<「ブルーベリー」(鉄が多く含まれる塊)>と呼ばれているそうです。
<この小球が発見された地域の表面直下の層は、かつて円磨作用で小球が形成されるほど長い間、水浸しになっていたらしい>今は乾いた大地が果てしなく広がる‘死’の惑星、火星。でも、この地で発見された「水」の痕跡は、かつてここにも地球と同じように、生命が横溢していた頃があったということを、(あったかもしれないということを、)暗示しているのですよね。
ロマンだわ。(うっとり)
(この種の感動は、‘ライアル・ワトソン的’、なんだろうか。昔、ぜんぜんぴんと来なかったんだけどな…)
火星といえば、オバマ大統領が1930年代半ばまでに火星に有人飛行を成功させるという野心的な(!)宇宙開発プランを発表しましたよね。
先日、NHKの日曜日かなんかの<ようこそ先輩>に似た番組(似ているけどちょっと違っていた気がする…)に立花隆が登場して、小学六年生の教室で、宇宙開発の意味、是非について議論をさせているのを見ました。
とても面白かった。火星を探索することで地球を、生命を知る手がかりを得ることができる、ものの見方はひとつではない、唯一の正解というものはない、と小学生たちに力説する立花隆の姿に、時代を背負ってきた迫力、みたいなものを感じました。
→ちゃんと調べてみたら、2010年5月1日放映の『人類よ、宇宙人たれ「立花隆vs小学生」』という番組でした。
(自分の子供がもう育ち上がりつつあるので、NHK教育の子供番組を見る機会がなくなっているのだけれど、『ようこそ先輩』、『週刊こどもニュース』、『ピタゴラスイッチ』、『日本語であそぼ』(←健在だろうか?)などは、NHKにしかつくれない、すばらしい番組ソフトだと素直に思っています)
さてさて、ブログパーツが、もうひとつあった。
右サイドバーです。
おしゃれですよね。設定が面倒だったけれど。
あと、最初に[UNIQLO CALENDAR]という表示が10秒ぐらい??出るのがちょっと、、、なんで下のほうに置きました。来た人がゆっくりスクロールしているうちに、写真に切り替わっていてくれれば、と思って。
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あー、それにしても、こそこそ誰にも知らせずにブログつくっているというのもアレなんですけど、やっぱり誰か、人に見てもらいたい。
アクセス解析のページを見に行っては、現実の厳しさに涙しています。(!?)
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4月9日に亡くなった井上ひさしさんの追悼記事で、頻繁に引用されていた彼の「座右の銘」が、タイトルの文章です(ご自身の創作姿勢についての、でしょうか)。以前も同様のフレーズを目にしたことがあるのですが、いくつかバリエーションがあるみたい。
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく」(*私のうろ覚えによる)(朝日新聞の天声人語はこれを引いてなかったかな??)
または、
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、ゆかいなことはあくまでもゆかいに」 (*日経新聞の追悼記事より。掲載日不詳)(「おもしろく」と「ゆかいに」が見方によっては重複するのが気になり、どちらかというと私としては、上の私のうろ覚えの方を採用したくなる…)
wiki井上ひさしには、次のような記載がありました。
「揮毫を頼まれると、『むずかしいことをやさしく、やさしいことふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに書くこと』とよく記していた」 (重複の問題は解決されているが、「まじめに」で締めるのは、なにか井上ひさしの本意に沿わないような気が--勝手に--、する)
いずれにせよ、名言ですよね。来年の書初めでは、(といっても書初め、してるわけじゃないのですが)、ぜひ、この名言を「揮毫(きごう)」したい。「揮毫」って、頼まれて、それなりの人物が書をしたためる際にしか使うべきじゃない用語だった??(私には、筆でさらっと色紙に書いたり、筆で書いたものを写してそれを木に彫り込んだりすると「揮毫」に当たるような、そんな思い込みがあるんですが… ←日本あるいは東洋=漢字文化圏の‘土着(??)’文化ですね)
といったところで、お題の「井上ひさし」からはひたすら離れてしまうんですが、 「書」に関心があります。(今、急に、ちょっと関心があったことを思い出した、といった方が正しいかな) いや、武田双雲さんが健闘しているあの「書」の世界に関心がある、というわけではなくて、一連の「文字」を書く、あるいは「空間にディスプレイする」、という、パフォーマンスのようなアートのような行為に、関心があります。そういうことしてるアーティスト、確か、いましたよね? うーん、名前その他をすっかり忘れてしまったんだけれど・・・ 今思い出したいと思っている人(日本人)のほかにも、ネオン管で詩とか格言とか(じゃなかったかも)を‘書く’アーティスト(これは欧米人)もいたと思うんだけど・・・・・・
古今東西の文学や哲学から気に入った文章をピックアップして、それこそ墨に筆の「書」でもいいしネオン管でもいいしパソコンのディスプレイにフォントでも紙にタイポグラフィーでもいいから、「書物」とは違った仕方で空間に配置してみる、って、なんか、やってみたいなあ。まず、文字や断章をピックアップして、それぞれについて、その見せ方を検討するところから、「プロジェクト(!?)」をスタートさせなきゃいけませんね。
空間に「文字」じゃなくて「音声」を配置すると、それは朗読だとか演劇だとかに繋がっていく。んー、そっかー。
演劇、といえば、井上ひさしさんの芝居では(と、いきなり出発点に戻る)、大昔、学生劇団が演じる『日本人のへそ』を、最近では蜷川幸雄さんの演出による旧作『天保十二年のシェイクスピア』『表裏源内蛙合戦』『薮原検校』、新作『ロマンス』『ムサシ』(去年の初演のほう)を見ています。そうだ、『きらめく星座』(『ムサシ』のチケットがなかなか取れなくて、これとの抱き合わせでようやく入手できた…)も見てた。あと、DVDでだけなんだけど、『天保十二年の…』は、蜷川幸雄じゃなくて劇団☆新感線のいのうえひでのりによる演出の方も見ています。
井上ひさしさん、劇場の客席に座ってらっしゃる姿を何回かお見かけしました。エキセントリックな風貌というのはそんなに目立たなくて、逆に、なんだかとても普通に、小さく見えたことを覚えています。
「井上ひさし*その3」で、井上ひさしの戯曲について、私が見た限りで感じたこと、考えたことを書きたい。
もうひとつ、去年の太宰治生誕百年に絡んでNHK「クローズアップ現代」に井上ひさしさんがゲストとして出演したのを見たのですが、井上ひさしによる太宰治、とても明晰で、また、私にとってはすごく斬新で、面白かった。YouTubeやNHKアーカイブで映像のストックを見つけられなかったことが残念なのですが… 「井上ひさし*その2」では、これを。いつになるかな。。
井上ひさしシリーズ、 「井上ひさし*その4」で井上ひさしの小説を取り上げるところまで、どうにかこうにかたどり着きたいです。
では、また。
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井上ひさし
こまつ座・井上ひさし / wiki井上ひさし / amazon井上ひさし
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