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2014.09.04

‘極北系’作品のメッカ?

渋谷に出てきて、イメージフォーラム『リヴァイアサン』(2012)を観る。「ドキュメンタリーの極北」と銘打たれているが、ほんとうにそう。という以前に、このところイメフォで観ているのは‘極北’系の作品ばっかりみたいな気がしてきました。

で、リヴァイアサン。“音”の映画だった。「リヴァイアサン」とは、人類(あるいは、轟音とともに海を荒らす古びた底引き網漁船)のことなのね。ハーバード大学所属の人類学者が巨大漁船に小型カメラを多数取り付けて撮影した、荒ぶる海と魚と鳥と人間に関するドキュメンタリー。

イメフォにはけっこう頻繁に来ている気がするのだけれど、今日は初めて、まっすぐ渋谷方向に帰らず青山劇場方向に寄り道して青山ブックセンター本店へ。買いたい本がたくさんありすぎて困った。帰りに渋谷TSUTAYAにも寄って、希少物件VHSを2本借りて帰った。ローレンス・オリヴィエ主演の『探偵スルース』(1972)とクラウベル・ローシャ傑作選『アントニオ・ダス・モルテス』(1969))

ここのところ旧作DVDで‘当たり’が続いていて嬉しい。山中貞雄『河内山宗俊』(1936)、W・アンダーソンの長編第一作『アンソニーのハッピー・モーテル』(1996)、トリュフォー『柔らかい肌』(1964)という具合。『柔らかい肌』は2回鑑賞。そして今日、ロマン・ポランスキー『袋小路』(1966)。柔らかい肌に続いて、フランソワーズ・ドルレアック祭り!なのです。それにしてもロマン・ポランスキー初期作品は本当に尖っている。袋小路---Cul-de-sac---からは、「ゴドーを待ちながら」と「第七の封印」を連想した。奇妙で可笑しい狂気と破滅。

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