男子高校生のための「夏休み名画座企画」(ただし家庭内)をスタートする
■午前中、ジャ・ジャンクー2本目『世界』(2004)を半分だけ観る。舞台は、北京郊外にあるという、‘世界’の観光名所や名建築を縮小コピーで再現したアミューズメント施設「世界」。(東武ワールドスクエアそっくりだけど、ネットでみる限り関連はなさそう。)ここで働くダンサーの女性と保安員の男性のカップルを中心に物語が展開する。「ニセモノ」で埋め尽くされた場所としての中国の大都会・北京。舞台となるテーマパーク「世界」はあからさまに‘世界’を偽装したものだし、保安員男性の浮気相手は、外国のファッション誌をもとに世界中のブランド服を自在にコピー(偽装)しては売り捌いている。「世界」を出て‘世界’と対峙したいダンサー女性の願望は、果たして叶えられるのか。
■ふと、夏休みに入った高2息子のために「夏休み名画座」を家庭内に開館することを思いつく。参考に、あらためて今日現在のIMDbトップ250をチェックし、第一弾として息子の食いつきがよさそうな「戦争アクション傑作編」を設定。さっそく西荻TSUTAYAで『Uボート』(1981)と『プライベート・ライアン』(1998)を調達してきた。まずは夕方〜食後、2回に分けて一緒に『Uボート』を鑑賞。しかしこれ、延々と潜水艦内の閉鎖空間での人間模様描写が続くあたり、普通の男子高校生には‘眠すぎる’作品だったかな……
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