夏目漱石「こころ」を、100年前の新聞小説として読むことのドキドキ感。
■暑さがぶり返している。
■吉祥寺図書館から延長借り出ししている「新潮」2014年1月号、掲載されている文芸作品群が予想外に面白くて、読み終えるまでは惜しい気がしてきてしまいまだ返却できないでいる。今日は、無頼にしてスノッブで文化人なボケ老人の独白による短編 筒井康隆「ペニスに命中」がとにかく可笑し過ぎて、ゲラゲラ笑いながら読んでいたら読んでいる間だけはあらゆる煩悩から解き放たれ爽快だった。
■そういえば朝日新聞(読んでるのは電子版)で今、連載している夏目漱石「こころ」、大正三年の新聞連載当時そのままの形態で復刻・再連載しているものが、とてもとても面白い。新聞小説としての「こころ」を再現するという秀逸企画!
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